なぜ椎名もたさんは亡くなったのか
23日、音楽家の椎名もたさんが亡くなった。20歳。椎名もたさんは23日もTwitterに投稿し、新曲を公開したばかりだった。死因は公表されていないが、椎名もたさんの自宅の近所の鉄道路線で、椎名もたさんの最後のツイートの数十分後に飛び込み自殺をした同年齢の人物がいるという。これが椎名もたさんかは確認できない。
椎名もたさんは中学生のころからDTMに触れ、今ではニコニコ動画発のアーティストとしてはかなり有名だ。Eテレの番組に出演したり、新聞社に取材されたりもしている。椎名もたさんが15歳のときに投稿した楽曲は、すでに独特な世界観を作り上げている。
「椎名もた」の名前を出さずに投稿した RE OVERDOSE は、すぐに椎名もたさんの投稿であると視聴者に見破られた。
3月に投稿された楽曲の歌詞にはこうある。
さあ、ポンポンポンポン浮かぶのは
いつも「最悪」ばかり
でも幸せなんだろう
ポンポンポンポン飲み下す
いつも眠剤ばかり
でもいつも夢を見ていたよ
椎名もたさんはなぜ亡くなったのか。
飛び込み自殺をした人物が椎名もたさんかは分からない。死因が発表されていないからだ。ただ椎名もたさんはかつてうつ病を患っていたとインタビューの中で話していた。
－そして高校を中退。１０月には地元を離れた。
音楽で食っていくしかないって思ったから。高校に入ってすぐのころ、いろいろあってうつ病になって、学校に行けなくなった。曲作りは続けていたけど、暗い曲が多くなって環境を変えたかった。教室の机で字を書いていると、息ができなくなって手が震えてやばい、っていう時も。進級もできないし学校行っても意味ないから、辞めようって決めた。
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「躁鬱をやっちゃった」とも述べていた。
椎名：さっき言った1回活動休止してた時期に躁鬱をやっちゃって、今も高校に通えてないんです。現時点で大学行って就職することが不可能に近いから、音楽で食うしかないんですよ。音楽で食いたいし、食うしかないって思ってます。ぶっちゃけ、ちゃんと高校に行けてたら、大学行って就職したと思うし、ちょっと前ならそっちの方が絶対いいと思ってたんです。でも、今はGINGAと出会って、これで正解かなって思ってるんです。
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双極性障害（躁鬱）の致死率は高い。気分がハイになる躁と、落ち込むうつが交互に訪れる病気で、生涯有病率は約1％。未治療の双極性障害は20％の自殺完遂率だという。
ご冥福をお祈りしたい。
